フォニックスで英語を学ぼう

始めよう

 英単語の綴りと発音には明確な関係があります。例えばauthenticという単語は「オーセンティック」と読みます。これはどういうことかというと、au-then-ticと分けて、auは「オー」、thenは「セン」、ticが「ティック」だからです。これを一緒にすると「オーセンティック」となります。意味は「正真正銘の」という形容詞ですね。モネ風の油絵を見て、隅っこにモネの署名を確認して、本物に違いないと確信した時などに使うんですね。この英語の読みの方法はphonics(フォニックス)などと呼ばれています。

フォニックスとは何か?

 日本語はかな、カタカナ、漢字、ローマ字表記などで表されますが、漢字は1つ1つ読み方を覚えて行かないと簡単な日本語の文章も読めません。ですから、当用漢字などという漢字群が選定され、小学校から、中学、高校とこれを覚えさせるわけですね。当用漢字だけでは足りないということで今は、当用漢字が廃止され常用漢字が選定されているようです。当用漢字は1800位でしたが、常用漢字になると2100を超えてしまっています。これを全部覚えないと日本語は理解できないし、思っていることを正しく書くこともできません。その点、英語は楽ですね。アルファベットですから、26文字覚えるだけです。でも、これでは、authenticは「エーユーティエイチ・・・」なんて読まなくてはなりません。こう読んでもアメリカ人にはさっぱり分からないでしょう。第一、英単語を発音するときに、「h」を「エイチ」などと読むことは絶対にないんです。絶対にっていうのは言い過ぎました。NHKみたいな頭文字だけを取った短縮語の場合はありますね。例えば、WHOなどは、the World Health Organization(ワールド・ヘルス・オーガナイゼーション=世界保健機構)の頭文字をとって「ダブルエイチオー」といいます。でも、hを「エイチ」と読むのは、この手の頭文字を並べた場合だけです。皆さんは英語を習い始めたときにあれほど練習したアルファベットはほとんど英単語の読みには関係ありません。ただアルファベットの読みさえ知らないと、知らない英単語を指し示すことさえできません。それ位の意味しかないんですね。

アルファベット読みを使うこともある

 じゃアルファベットの読みなんてあんまり関係ないのねって思った方もいると思います。でも、英単語の読みでアルファベット読みが登場する場合があります。例えば、mateとmatの読み分けです。私は、この読み分けについては昔英語の授業で教わったことがあります。アルファベットには母音(ぼいん)と子音(しいん)があります。母音は「a、e、i、o、u」(アルファベット順に並べました)です。それ以外は子音となります。ただし、yやwのように単語の中の位置によって母音扱いをされる場合がありますが、今はこの5つを母音と思ってください。「母音+子音+e」と並んでいる場合の母音は、「イー子の前のお母さん」と呼ぶらしいですね。ここで、フォニックスルールの第1法則が登場します。「イー子の前のお母さんはアルファベット読み」です。

 mateは「e子の前のお母さんはアルファベット読み」のルールを適用してみると、「a」のアルファベット読みは「エイ」ですので、「メイト」となります。ここでは「m」と「t」の読みも必要となります。こちらはアルファベット読みではありません。こっちはフォニックス読みなんです。「m」のフォニックス読みは「口を閉じて鼻を通して息を出すときの音」です。この時は鼻から出る音だけです。決して、「エム」とか「ム」などと言ってはいけません。子音のフォニックス読みにカタカナを付けると大体が間違いですので注意しましょう。子音は日本語のカタカナで表現されるような音は出していません。息を吐くときの音だけです。「t」のフォニックス読みは、「舌を口の天井の歯茎近くに押し当てて、勢いよく出すときの音」で、この時喉を鳴らしてはいけません。この時喉を鳴らすと「d」の音になります。最後の「e」は読みません。さー、以上の説明をもとにしてmateを読んでみましょう。「メイト」と読めましたか。じゃ、matはどう読むんでしょうか。こっちは全部フォニックス読みです。ということは、最後にある「e」は子音の前の「a」はアルファベット読みですよという合図だということになります。あー、そうそう、matのフォニックス読みでは「a」をフォニックス読みしなくてはなりません。「a」のフォニックス読みはちょっと厄介です。最初に「エ」の口にして徐々に「ア」の口の形に移動したときに出る音です。発音記号は「a」と「e」をくっつけたような形のものになります。したがって、matは「メェァーット」「マァーット」という感じになります。

e子の前のお母さんはアルファベット読み

 では、「e子の前のお母さんはアルファベット読み」というルールを少し練習してみましょう。次は「e」ですね。では、Peteとpetです。pのフォニックス読みは、スイカの種飛ばし競争の時の口の形です。この時に喉を鳴らさないのが「p」で、喉を鳴らすのが「b」です。「e」のアルファベット読みは「イー」ですから、Peteは「ピート」ですね。男の子の名前です。petはもうご存じだと思いますが、「ペット」となります。pineとpinはどうでしょうか?pineは「パイン」(松)、pinは「ピン」となります。「n」のフォニックス読みは、口を半開きにして舌を口の天井の前の方につけた状態で、息を鼻と口の両方から吐く時に出る音です。「i」のフォニックス読みは「e」と近いですね。口をあまり開けずに、「イ」と言ってください。次は、「o」です。noteとnotです。noteはもうお分かりですね。「ノォウト」となります。notでは「o」をフォニックス読みにしなくてはなりません。実はこれが少し厄介なのです。何故かというと、イギリス読み、つまり英語と、アメリカ読み、すなわち米語とで違うところなんです。イギリス読みでは「o」は「オ」です。大きな口を開けて「オ」といいます。ところが、アメリカ方式では同じく大きな口を空けますが「ア」といいます。だから、notはイギリス式では「ノット」、アメリカ式では「ナァット」となります。次は、最後の「u」です。cuteとcutを読み分けてみましょう。その前に注意が必要です。「c」という字は実は厄介なやつなんです。後ろに「a、o、u」が続く時は「k」の音、後ろに「e、i」が続く時は「s」の音になります。それ以外の子音が続く時は「k」の音のことが多いですが(特に語尾のcはkです)、そうでないときもあります。この辺りは1つ1つ覚えていく必要があります。落穂拾いですね。cuteとcutは「cの後ろにuが続いて」いますので、「k」の音になります。「k」音は、口の天井の奥の方に舌を押し付けて音を出します。この時にのどを鳴らさないのが「k」で喉を鳴らすと「g」の音になります。したがって、cuteは「キュート」となります。cutでは、「u」のフォニックス読みが必要です。「u」のフォニックス読みは「a」の口の形で、喉の奥の方で「アッ」と強く言ってください。したがって、cutは「カット」となります。

音節ごとに読み方を学ぶ

 今まで説明してきた語は簡単ですね。音の塊の基本形だけです。この音の固まりの基本形のことを音節と言います。英語ではシラブル(syllable)と言います。この音節の読み方を練習して行けば、いくつかの音節が集まった単語も読めるということになります。最初に挙げたauthenticというちょっと難しめの単語は辞書を引いてみると見出し語として「au-then-tic」載っています。今までの知識では、最後の音節が「ティック」らしいことが分かったと思います。でも「au-then-」の部分はまだ分かりません。次に進みましょう。

 音節は「母音を中心にした音のまとまり」のことをいいます。基本は「母音」、「子音+母音」、「母音+子音」、「子音+母音+子音」です。今までの説明で、「母音」は「カタカナ」で「表現できるほどの」音が出ているが、子音は「カタカナで表現できるほどの」音は出ていないと感じていると思います。その通りなんです。だから、はっきりとした音の出ている母音を中心にして後は、子音を吐き出す時の音を付け足して1つの音節にしているんですね。でも、子音でも比較的はっきりと音を出しているものもあります。例えば、「L」ですね。「Lに他の子音がついている場合」はLを母音の代わりに仕立てて1つの音節になっている場合もあります。例としてはarticle(=記事)(ar-ti-cle)とか、needle(=針)(nee-dle)とか、swindle(=騙す)(swin-dle)などがあります。あれ「e」が付いていますけど思った人はいますよね。最後が「子音+e」で終わっている場合は、大抵の場合は「e」は読まないんです。読むのはemployee(em-ploy-ee)みたいな時です。ちなみに最後が「ee」で終わっているときは、「~される人」の意味です。employが「雇う」ですから、employeeは「雇われる人」「従業員」ということになります。「ee」は「イー」と読みますので、employeeは「エンプロイー」となります。

子音ダイグラフは音節に分けない

 それから子音が2つ以上並んでいる場合はどうするかですね。authentic(au-then-tic)の「th」とemployee(em-ploy-ee)のplの部分ですね。子音が2つ並んでいる場合はこの2つを続けてまるで1つの文字のように続けて素早く読む場合と2つの子音で別の音が生じる場合があります。plは2つの子音をぎゅっと1つに短縮して「プル」といいます。あーそうそう、日本人の最難関の「l」がまだでしたね。「l」は口の形としては、「t」と大体同じです。「t」は舌を口の天井の歯茎に近いところに押し当てて勢いよく離した時に出る「音」です。「l」は舌を離さないでぎゅっと押し当てたままで音を出してください。もちろん、「ル」なんて言ってはいけません。音を出すだけです。thの音は、「th」で「t」と「h」を並べて発音するのとは全く違う音になります。この音は、中学の先生でも教えてくれる音ですので、多分皆様も覚えていることでしょう。上の歯と下の歯を付けて、歯の裏側の辺りに舌を軽くつけて離す時に出る音です。カタカナでは表しにくいのですが「スゥ」となります。したがって、「then」で「セン」となります。

 -thenの「th」は2つの子音で別の音を生じさせるタイプで子音ダイグラフと言います。こういうタイプは音節の切り分けの際には、一体化して扱います。だから、authenticをaut-hen-ticみたいな分割方法はダメだということになります。そうすると、この子音ダイグラフについて学ばなくてはならないということになります。

母音のペア

 authentic(au-then-tic)の「au」はどうしましょうか?実は母音が2つ以上並ぶと、別の音になってしまうんです。例えばouは「アウ」です。house(ハウス)、blouse(ブラウス)みたいな感じですね。auは「オー」です。これで、authenticは「オーセンティック」と読めることになります。こういう母音のペアも切り分けはしないんです。そうすると、母音ペアも勉強しなくてはいけないということになります。

フォニックスでもrは手ごわい

 それからもう一つ手ごわいのが残っているんです。「r」ですね。よく言われるのが日本人は「r」と「l」の区別が出来ていないということです。「r」は「日本語のラリルレロ」に近いです。日本語でラリルレロという場合は、舌は口の天井に付いていますが、舌を口の天井に付けないで「ラリルレロ」と言ってください。これだけです。意外に簡単です。実は、日本人は「l」の方が出来ていないんです。

 母音に「r」が付着するとやっかいなことになります。「-ar」とか、「-or、ore」、「er、ir、ur」、「air、are」、「ear」などですね。上の「r」の読みが、母音の音に引っ張られて微妙に変化します。

 これでフォニックスの基本は全て説明しました。少しまとめてみます。

フォニックスルールのまとめ

 最初にアルファベットのフォニックス読みを全てマスターして下さい。「pとb」、「tとd」、「kとg」、「fとv」、「sとz」のように口の形が同じで喉を鳴らさないか、鳴らすかの違いだけの組があります。それから、「c」のように後ろに何が続くかで音が変わる文字があります。これはgについても言えます。「a、o、u」が続く時は「g」の音で、「e、i」が続く時は「j」の音になります。

 次は「子音+母音+子音」と「子音+母音+子音+e」の読み分けのルールです。「e子の前のお母さんのルール」と覚えてください。ただし、このルールの例外が中学の最初で勉強する基本語に多いのでこれは困りものです。ここでお母さんの権威が大きく揺らぐ可能性があり、そうすると後々困ったことになりますので、これは例外だよってよく言い聞かせておいてください。特に最後が「-ve」で終わっているものは要注意です。

 その後は、子音が2つ以上続く時の読み分けのルールです。子音の連続を1つの音のごとくに連続的に発音するのは直ぐに覚えてしまうと思いますが、2つ以上続くと別の音になってしまう場合があります。これには、「ch」、「sh」、「th」、「gh」、「ph」、「wh」、「tch」、「ng」、「ck」、「sc」、「dge」、それから2つ続くと、いずれかの音が消える場合があります。このタイプは「kn」、「wr」、「gn」、「mb」などです。

 それからフォニックス読みの最難関は二重母音です。「ai」「au」「ea」「ou」「oa」「oo」「ee」「ie」「ow」「eu」「ei」「ue」「ui」「oi」「al」などがあります。それから語尾に「y」が来た場合や語尾の「o」の読み分けなどです。これはかなり厄介です。一筋縄ではいきません。一つ一つマスターしていきましょう。ここまでマスターできてしまえば、初めて見た英単語でも大抵の語は正しく発音できます。例えば「ou」はどうでしょうか?7割から8割は「アウ」です。代表例は、mouse(マウス=ネズミ)、mouth(マウス=口)、house(ハウス=家)、blouse(ブラウス)です。ところがouの後に「ld」や「lt」が続くと、「オウ」となります。例えば、shoulder(シォルダー=肩)です。更に、ght、ghが続く時はもっと厄介なことになります。「gh」を読まないときは、「オウ」(例:dough=ドウ;こねる※ドーナッツの「ドウ」)で、ghtを「t」と読むときは、「オー」となり(例:bought=ボート;買うの過去形)、ghを「f」と読むときは、「オー」(例:cough=コーフ;咳をする)と「ア」(例:tough=タフ;頑丈な)の2通りがあります。更に例外の読みがいくつかあります。例えば、through(スルー=~どこどこを通り抜けて)、drought(ドラウト=干ばつ)、country(カントリー=国)などです。どうですか、これをすっきりを頭の中に整理して記憶すれば、なんでも読めるって感じがしてきたと思います。

 それから母音に「r」が付着したルールですね。これは覚えるのは比較的簡単だと思いますが、発音自体は難儀します。

フォニックスのルールは暗記ではなく実践で

 後は練習あるのみです。ここまでに述べたことはフォニックスの本に説明が書いてあります。Amazonで「フォニックス」と検索すると2000円前後の本が何冊か引っ掛かりますので、好みのものを購入して勉強してみてください。最近は都市部では、フォニックスの専門塾も開かれていますので、そういうところを利用するのも1つの手だと思います。

 とはいいながら、二重母音のところで見たようにこれはかなりの難関です。本を読んでもさっぱり分からないというのではありません。本を読めば直ぐに分かります。でもこれを頭の中にすっぽりと整理して納めて、英単語を見たときに即座に発音できるまでに身につけていなくてはなりません。柔道教室に行ったときに基本の技を口で教わって、はいできるよねって言われても困りますよね。その後の型の稽古や、乱取りの稽古が何年もかけて行われます。英語もそれとおんなじです。フォニックスの本を1度や2度読んでも、あーそうなんだですぐに忘れてしまいます。柔道や水泳や野球やテニス、なんでもいいです。ピアノでも同じですよね。あー分かったってところが実は出発点なんです。そこから、営々と訓練が続かなくてはならないんです。英語でも同じはずです。身に付くまで営々と努力を続けなくてはなりません。ここが日本の英語教育の欠点です。英語を知識としてとらえて、知識を伝達した段階で終わっています。でも、英語は知識ではなく、瞬発力です。うーんとうなって、1分後に正解が分かるでは話になりません。瞬間瞬間に正確な判断が出来なくてはなりません。

 私は、フォニックスの本を読んだり塾に行ったりするのも手だと言いましたが、それだけではスタート時点に着いただけです。わたしは、フォニックスの本に載っている英単語をカード化することをお勧めします。カードはWordで作るのがいいでしょうね。大きさはA4を4つ切りにした位の大きさか、はがき大がいいと思います。表には英単語の綴りとできれば絵を付けたいところですね。Googleで画像検索すれば著作権フリーの画像がたくさん見つかりますので、そういうのを使うといいでしょうね。Googleで画像を探したら、パソコンでスナップショットを取ります。画像が写っている状態でパソコンの「print screen」のボタンを押してください。これで画像がキャプチャできましたので、これをWordのページに貼り付けます。このまま、Wordで「貼り付け」のボタンをクリックすると、画面全部が張り付けられてしまいますので、欲しい所だけ切り取るといいでしょう。私は、Jtrimというツールを使っています。GoogleでJtrimと入力して検索してください。無料のアプリが見つかると思いますので、それをご自分のパソコンにインストールしてください。簡単です。ちょっと大変という時はご主人に頼んでください。多分気軽にやってくれると思います。Jtrimをインストールしたと仮定して最初から説明します。今、cough(/kɔ:f/:コッフ:咳をする)というカードを作りたいとします。Googleの画像検索で「cough」という画像を探します。適当な画像が見つかったら、その画像がパソコンのディスプレイに表示されている状態で「print screen」ボタンを押します。その後、Jtrimの「編集」→「貼り付け」で、画像をJtrimに移します。その後、適当なところを四角い枠で(マウスを当てて動かすと四角い枠が表示されます)囲んで、「編集」→「切り取り」をします。その後、Wordの画面でカードの表側に貼り付けます。これで、表側には、coughという綴り(フォントは大きいのを使いましょう)と、coughの画像が付きました。今度は裏側です。裏側には、coughという綴りと、発音器記号を使った読みと、カタカナ読みの両方を書きます。お子さんが利用するので、初めはカタカナに頼ってもいいでしょう。でも、最終的には発音記号を覚えて欲しいので発音記号も入れましょう。それから、日本語の意味です。これで、カードのデータが出来上がりました。A4を4つ切りにしてカードを作りたいという場合は、両面印刷をしたときに、表の単語と裏に意味がぴったりと来るように作る必要がありますので注意してください。あー、そうそう、発音記号をどうするかですね。これについては私はaglaiaのフォントを使っています。これもフリーで使えるようです。Googleでaglaiaを探してインストールすると、Wordのフォントボックスで「Aglaia Phonics Symbol」というフォントを選択することができます。これにはキャラクターコード表というのが付いていて、キーボードの大文字、小文字に発音記号が割り当てられているのが分かります。この表を打ち出しておいて、それを見ながら発音記号を打ち出せばいいと思います。日本語訳を付けるときはもう一度フォントを元に戻してください。これで、裏側には綴りと、発音記号と、カタカナ読みと日本語訳が付きました。あー、そうそう、言い忘れました。例えば、informationという英単語を辞書で引くと必ず「in-for-ma-tion」と表示されます。ハイフォン「-」で区切られたのは、音節です。英語は音節(syllable:シラブル)を単位として発音しますので、必ずハイフォンの入った表示にしてください。表はそのままで、裏はハイフォンの入った英単語です。これを使ってカルタのようにお子さんと一緒に遊んでください。ただし、これを作るのは大変な作業となります。時間がかかるのは、お子さんの記憶に残りやすいような画像を選ぶことです。しかも、教育上よろしくない画像は避けなくてはなりません。何度も何度もお子さんの頭に刷り込む絵ですのでそのことを意識して選びましょう。それから、裏に発音記号を入れるのは少々大変ですね。発音記号は英語の辞書を頼りにするしかありませんが、イギリス式なのか、アメリカ式なのかですね。日本の中学、高校の英語はアメリカ英語なんですが、辞書はほとんどがイギリス式です。仕方がありません。大英帝国が自国の経済の発展に役立てようと世界中に英語を広めるということを国策としたので、歴史ある英語辞書の出版社は軒並みイギリスの会社なんです。ですから、そういう辞書を元にして作られた英和辞典は大体がイギリス式の発音を載せています。両方載っているのもあります。大修館書店の有名なジーニアスは英国式と米国式で異なるときは「米国式|英国式」で、米国式を先に載せていますので参考にしてください。データ作りはお父さんかお母さんの仕事です。大変な仕事になりますがやってください。お子さんに任せる訳にはいきません。どうしてもそれはできないという場合は、私の作ったデータを使うという手もあります。これはA4の紙を4つ切りにしてカードにするという前提で作ってあります。ノートパソコンに入れる場合ははがき大のものもあります。iPADなどで使うのも便利です。

英語カードを作ろう

  パソコンやiPADで練習する時は、表を表示して、直ぐに裏に書いてあることを思い出してください。正解しても正解できなくても、これを瞬時に行います。1枚1秒か2秒位で何度も何度も回転させてください。

 私の経験ではPCにハガキ大の大きさのカードを入れてノートPCやiPADで練習するよりも、紙に打ち出したカードでやった方が記憶の定着がいいように思います。これはカードだと、頭に定着した英単語とまだ定着していない英単語を分けて、まだなものだけを選んで繰り返すという作業が簡単なためだと思います。それに、自由に組み合わせを作ることもできます。でも、また元の通りに整理整頓ができるように必ず目印をつけてください。目印は、ヘッダに入れておくのがいいと思います。ということは、データ作りの段階で、フォニックスのルールに沿って、別のファイルにするということです。

 カードだと家族でわいわい言いながらできるという点もあると思います。遊び感覚でカード遊びをしているというのがいいのかもしれません。

 私が作ったデータはA6とポストカード大の2種類ですが、ポストカード(106×154)の大きさとA6(111×154)の大きさは横幅が若干違うだけですので、ポストカードのデータの方をA6の大きさのカード用紙に打ち出してもいいと思います(長い方の辺を綴じる形の両面印刷で)。ただし、A6の大きさのカードを1500枚購入するのはかなりのコストになりますので、A4のケント紙に両面印刷するのでもいいと思います。

 自分でカッターで切ってからプリンターに入れると、バリなどの影響でかなりの確率で紙詰まりを起こしますので、カットするのはプリントアウトしてからの方がいいと思います。カットしてから、プリントという手順を取りたいときは、業務用の裁断機みたいなものを購入するという手もあります。これだときれいに裁断できるので、紙詰まりの心配はないと思います。

 私は、A4で4つ切りのするのと、パソコン用のはがき大のデータを作りました。これは、カード用紙はA6があるが、コピー用紙はA4までしかないということが理由でした。

 ケント紙をプリンター用紙にする時は、あまり安物のプリンターだと受け付けてくれない可能性もあります(実証実験していません。単なる憶測です)。あまり安物のプリンターですと、ケント紙みたいな厚めの紙は受け付けてくれないかも知れませんので、プリンターを新しく購入する時には店員さんにお尋ねください。こういうとコピー用紙に印刷してラミネートフィルムで保護しようという意見が出てくると思います。確かにそうすると使い勝手は抜群です(私は、そうしました)。しかし、作るのは大変な作業になります。作るとなると、1000枚から1500枚位になりますが、ラミネートフィルム代が何万円もします。それにラミネートフィルムを焼き付ける装置が必要です。これも1万円程度します。そんなにとびっくりするかもしれませんが、うっかり安物を買うと使い物になりません。フィルムを張り付けるために装置は高温にして使うのですが、高温にして長時間使うと加熱しすぎで直ぐに故障してしまいます(私は1台壊したと思ったのですが、買い替え前にもう一度物は試しやってみたら使えました。加熱しすぎて保護装置が働いたようです)。ですから、少し高めのものを選ぶ必要があるんです。でも、一度に長時間は使えません。直ぐに壊れます。1日に100枚程度を目安にしてください。こう考えると、Wordによるカード作りとラミネートフィルム焼き付けで相当の時間が必要となります。これは全部お母さんがやらなくてはなりません。これをお子さんにやらせるととてもじゃないですが勉強時間が取れません。是非お母さんとお父さんで共同作業をしてください。

 作った英語カードは全部覚えさせましょう。全部覚えたら(難関)大学受験程度か、英検の準一級、一級程度の単語帳を購入して読めるかどうか試してみましょう。多分ほとんど違和感なく読めて、直ぐに覚えてしまうはずです。驚くべきことなんですが、初見で違和感なく読めてしまう英単語というのは直ぐに頭に入っていやだと思っても出ていきません。お母さんもできるようになったら近所の小学生を集めてフォニックス英語の教室を始めることもできます。そうすると、苦労して作ったラミネートフィルムの英語カードが役に立ちます。何組か必要になるかもしれませんね。

フォニックスの勉強のスタート

 フォニックスのルールは以下の通り説明しましたので、必ず順番通りにマスターして下さい。順番を入れ替えてはいけません。さースタートです。

 勉強しながらデータも作っていきましょう。私が使ったファイルは次のようなものです。

 カードのファイルのリスト

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