子供たちが置かれた劣悪な英語学習環境

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 これから子供の英語教育をとお考えのお父さんお母さんに、今更英語教育の大切さを説くのは気が引けますが、海外進出する企業が増えていること、海外の人と仕事上の話をしなくてはならない機会が増えていることなどを考えると、英語習得の必要性は待ったなしです。

 いや、海外に進出しても日本の企業なんだから日本語で押し通せばいいじゃないか、海外の人と仕事の話をするにしても、こちらが優位な立場なんだから日本語でいいんだよと考える人もいるかもしれませんね。そう考える人はそうすればいいと思います。私はそのこと自体をどうこう言える立場ではありません。

 でも、日本の経済力は年々落ちてきています。日本の企業が海外進出するとか、海外の人と仕事の打ち合わせをするにしてもこちらが優位な立場にあるという状況が何時までも続くとは思えません。もしかしたら、今の円安の状況を考えると日本に進出した方がいいと考える海外の企業も増えてくるかもしれません。取引の現場でも優位劣位の関係が逆転しているかも知れません。

 スマフォにAIを入れて乗り切ればいいという考えもあるでしょうね。でも、AIがどこまで優秀になっても、生身の人間のようなニュアンスを伝えることができるでしょうか?できるとしたら何百年か先のことでしょうね。自動翻訳の決まりきったワンパターンで対応しているとそのうちに相手にされなくなってしまうかもしれません。それに、AIの自動翻訳などに頼っていたのでは、ものすごいスピードで交わされる日常会話に対応できません。日本企業の優位性が維持されていれば何とかなるかもしれませんが、海外資本の会社で上司や同僚に英語ネイティブがたくさんいて、東南アジア系の人々もそれと遜色ない英語をしゃべってネイティブと対等に渡り合っているのに、あなた(のお子さん)だけは、スマフォに入れたAIで対応ですか?これで人生の荒波を乗り切れるでしょうか?

 日本の独自な伝統文化を守って、日本人にしか作れないものを作っていけばいいんだよ、と考える人もいるかもしれません。でも、どれだけの日本人がそういう日本の独自性を発揮できるような職場で働くことができるのでしょうか。

日本人の悲惨な英語力

 日本人の英語力の悲惨さは世界的に有名です。スイスの教育機関の2023年の調査によると英語を母国語としない113か国・地域の中で日本人の英語力は87位で、アジアの23か国・地域では15位です。日本は5段階評価で4番目の「低い能力レベル」(世界64~90位)とされています。調査のたびに順位を落としていますので、5段階評価で5番目の栄えある地位もすぐ目の前に迫っています。日本はネパール(57位)、ベトナム(58位)、スリランカ(67位)、モンゴル(73位)、インドネシア(79位)などからみると遥かに下位に甘んじています。日本の1つ上にいるのがマラウイで、1つ下がアフガニスタンです。私は、マラウイという国を知りませんでした。Googleで調べてみると、東アフリカの国で、タンザニア、モザンビーク、ザンビアに囲まれた小国です。面積は北海道と九州を合わせた位の大きさで、アフリカではボツワナと並んで1964年の独立以来戦争や内戦を経験していない温かい国民性の国のようですが、国連の統計によると世界の最貧国と位置付けられています。1つ下のアフガニスタンは、内戦状態が続いて、教育の制度さえ確立されていない国です。こういう国と競っているんです。日本人の英語力は。空恐ろしい感じがします。

日本人の脳と英語

 ある人が幼児期に周囲の人が話すのを聞いて自然に使えるようになった最初の言語は母語と言われます。普通の日本人にとっては母語は日本語になります。母語の基本が完成するのは小学校の低学年の5~7歳位と言われています。この時期までに母語に接する機会が十分でないと人間としての発達に差支えが出てきてしまうということがいろいろの研究結果から分かっています。母語の基礎がしっかりしていないと二つ目の言語も伸ばすことができません。

 母語としての基礎がしっかりしてから英語の勉強を始めるべきですが、これがなかなか大変です。母語としての日本語と英語は極端に違います。どこが違うのでしょうか。一番の違いは日本語と英語の周波数の違いです。英語は欧米の言語と比較すると、周波数が高いことが際立っています。日本語はとても周波数の低い言語なので、この日本語の周波数の範囲内で言語を聞き取る習慣が出来てしまうと、高い周波数の言語の聞き取りに苦労します。韓国語や、中国語と比較しても、日本語の周波数の低さに気が付くと思います。日本語に比較して周波数の高い欧米の言語ですが、その中でも英語の周波数の高さは際立っています。ロンドン大学とNTTコミュニケーションの共同研究によると日本語は高くても1500ヘルツなのに比べて英語は2000ヘルツ以上を使っているようです。子供のときから日本語環境の中で過ごしていると脳は2000ヘルツ以上の音は雑音として処理するようになってしまうようです。だから、そのままの状態でいくら英語の習得に努めても一向に英語は身に付かないということになります。まずは英語の高い周波数に慣れることが必要です。

日本の子供たちが置かれた超劣悪な英語学習環境

 英語学習という観点からいうと、日本の子供たちは超劣悪な環境に置かれています。それはどういう意味でしょうか?リスト化してみましょう。

  • 英語と日本語の周波数の違い
  • 日本語の文法と英語の文法の違い
  • 英単語の難しさ<綴りと発音の関係>
  • 英語の音節と日本語の音節の違い
  • しゃべる習慣の違い<パンとごはん>
  • 間違い英語の氾濫
  • ローマ字教育と英語教育の並走
  • 英語の先生の問題
  • 学習時間の不足<英語を学ぶか、英語で学ぶか>

日本語の文法と英語の文法の違い

 確かに日本語と英語では文法が違います(大違いです)が、あまり強調しすぎるのはよくないと思います。中学校で学ぶ程度の英文法で十分です。中学校で学ぶ英文法はあまり分量はありません。英語の文法はフランス語やドイツ語などと比べると笑ってしまうほど簡略化されています。多分、頭のいい中学生なら1週間で習得できる位のものです。これを文法が大変だからというのは大げさです。中学校の英語はお子さんには大変だと思います。でも、これは英単語が覚えられない。発音が出来ない。聞き取りが出来ないということで、英文法とは違います。

 英文法なんて、中学で学ぶ部分と、中学校で省略されている仮定法を勉強する高校1年の範囲位でおつりが来ます。後は研究者にでもなろうとするのでない限り英文法なんて要りません。ところが、時間が余るので、余計なことを教えてしまい子供たちの頭を混乱させてしまうのです。

 何でなんでしょうか。それは中学校、高校の先生が英文法しか得意分野がないので、時間が余れば、英文法をやっているからです。皆さん、柔道や水泳の練習を考えてみてください。最初の1時間座学で柔道はこうやるんだよ、水泳はこうだよって教わったと思います。後は実践あるのみですね。訓練、訓練、実践、実践です。ところが日本の英語教育ではこの最初の1時間の座学にあたるものを中学、高校と永遠とやっているんです。もちろん英語は1時間の座学で終わりっていう訳にはいきませんが、座学で終わった後の訓練が必要なのに、日本の英語教育に関して言えば、座学が終わった後の実践訓練は一向に行われません。時間がないからとか言い訳をして。

英単語の難しさ<綴りと発音の関係>

 日本語の中で難しいのは漢字ですね。見たこともない漢字に出くわすと、どうにもならなくなります。辞書で調べることもできません。読めないので国語辞典で調べることもできません。漢和辞典も頼りにはなりません。ある程度の音が分からないと漢和辞典は引くことができません。後は、画数とか、偏を頼りにして調べます。だめなら、旁を見て、当てづっぽうで読みに当たりを付けて、えいやって感じで調べます。でも、大抵はダメです。時間を5分、10分と無駄遣いして、あきらめて先に読み進みます。こういう時は、先生とか教養のありそうな大人に聞くしかありません。でも、そういう人が近くにいてすぐに尋ねることができるよう状況で本を読むことはほとんどありません。学校で先生のお話をお聞きしたり、テレビなどで教養のありそうな人がしゃべっている言葉を聞いて、「あれ?」、あの漢字はあーやって読むのかなと思って、国語辞書を調べてみるとやはりそうだった。そんな感じで難しい漢字を段々覚えていきます。後は、小学校、中学校で盛んにやらされた漢字の小テストですね。でも、これって、分からない漢字が少ないので覚えているんですね。英単語だとこういう訳にはいきません。分からない英単語が多すぎるからです。英語の場合は、英語辞書という強い味方があります。こちらは日本語辞典に比較すると、100倍くらい心強いですね。ですが、初見の英単語は音が全然頭の中で響かず、音と綴りの関係がほとんど無関係ですので、頭には残りにくいですね。日本人は英単語の綴りを見ても、音が頭の中で鳴り響きません。この綴りを見てその英単語の音を頭の中に鳴り響かせる方法がフォニックスです。フォニックスを身につけると英単語を覚える能力が格段に上昇します。

英語の音節と日本語の音節の違い

 日本語の話者が基本として考えている音の基本的な固まりの単位は、母音(Vowel)か(ア、イ、ウ、エ、オ)あるいは、子音(Consonant)の後ろに母音が付く形で(例外は「ん」だけ)できています。こういう音の単位を音節(syllable:シラブル)と言いますが、英語の音節は、V、V+C、C+V、C+V+Cの形で出来ています。Cは複数個連続することもありますし、Vが複数個連続することもあります。つまり、英語では子音で終わる英単語が普通です。Vで終わる単語の方が例外的な存在です。

 日本語の話者は子供のときから最後が母音で終わる音節に慣れてしまっていますので、子音で終わる音節がなかなか身に付きません。英語の単語にカタカナで読み方を振っていくと、読み方の1つ1つのカナに母音がついてしまうため、英語の発音がめちゃくちゃになってしまいます。

しゃべる習慣の違い<パンとごはん>

 私は初めてアメリカに行ったとき絶望した経験があります。アメリカ人がしゃべる英語が全く分かりませんでした。わたしは子供のときから英語の成績はいい方でした。というより、とても良かったです。でも、アメリカ人がしゃべる英語が全く分かりませんでした。免税店での売り子さんの英語、ホテルの受付の女性の英語、テレビで話をしているニュース番組のアンカーの英語、同じ研究分野の研究者の話す英語、何一つ頭に入って来ませんでした。でも、状況を把握して相手はこういう状況ではこういう話をするはずだからと当たりを付けて、わずかに聞き取れる英単語を頼りに、こちらも英語で応答しました。長年の間勉強してきた甲斐があったと思った瞬間です。でも、これに対する相手の返答がまた聞き取れません。わずかに聞き取れた、英単語を元に、相手はこういう時にこういう応答をするはずだと考えて、またあてずっぽうの英語で応答します。これも、ヒットです。本当の意味での会話は成立していないのですが、それを聞いていた連れの日本人から先生英語凄いですねと言われました。私は、全然分かんないんですよとは言えませんでした。私も日本に帰るとそれなりの立場の人間だったのですから、当然だと思います。どうか私を非難しないでください。

 私はどうしてこうなんだろうと考えました。帰りの飛行機の中でもずっとその事ばかり考えていました。アメリカに行ったのは同じ研究分野の研究者の話を聞き、自分の研究に資するためだったのですが、そんなことは全くどうでもよくなっていました。こんなに長い間英語の勉強をしてきたのに私の英語は全くダメでした。長年の間、自分の研究分野では、英語の本を読み、英語の雑誌を読んできました。話をするのも同じ研究分野の先生なので、使われる専門用語は問題ないし、何とかなると思っていたのですが、全く相手の言うことが理解できませんでした。英語で話をすることはできました。それがどうやら相手にも通じたようですが、聞き取ることができないのです。聞き取ることができないのですから、こちらからの話は通じても、相手の言葉に対する応答として適切なものだったのかは皆目見当が尽きません。会話はキャッチボールだとはよく言われることですが、まともなキャッチボールになっていたのかは分かりません。

 アメリカ人の英語はパンですね。お餅と言ってもいいかもしれません。日本人の日本語はご飯です。1つ1つの粒が独り立ちしています。英語ネイティブは1つの文章の英単語を全部くっつけてしゃべります。一例をあげるとcheck it outのように、前の単語が子音で終わり、続いて母音で始まる場合はそれが一体化してしまいます。例えばcheckとiが結びついて、tとoutが結びつきます。そうすると「チェキ、タウト」となります。日本人は相手が「チェック イット アウト」としゃべってくれると思い込んでいるのですが、相手からは「チェキタウト」という言葉が、しかも早口で発せられます。それから、itの「t」の音は早口で言うと「l」(エル)の音に近くなりますので、「チェキラウト」となります。half an hourは、「halfa-nhour」となり、「ハーファナゥア」となります。映画からちょっと例を取ってみましょう。トップガンです。アメリカ海軍のエリートパイロット養成学校を舞台にした話です。先生が生徒に言う言葉です。(You) show me what you’re made of.(日本語的には「君たちがどういう素材でできているか見せてくれ。」→「実力を見せてくれ」って事ですね)。これをお餅言葉に直すと、Show me whatyou’remadeof. のwhat you’reの所は、wathur(ワチュ)となり、全体で、ショミーワチャメイダブとなります(これを早口言葉のように言ってください)。ここでは、子音で終わる単語の後に、子音で始まる単語が並んだときは、前の子音の音が脱落する(脱落しやすい)という法則も加わっています。

 英語の喋りはパンで、日本語はご飯ですが、こんなこと私は学校では一言も聞いたことがありません。日本語の学校で教えているネイティブの先生もこんなことは全然言ってはくれませんでした。多分、ネイティブ発音でしゃべると日本の学生がちんぷんかんぷんで分からないので、自分の判断でネイティブ発音をセイブしていたのか、あるいは日本に来た時に誰かに(誰なんでしょう?)ネイティブ発音では日本人の学生には理解できないから、ご飯式の発音でやってくれって言われたのかどちらかでしょう。

間違い英語の氾濫

 日本には間違い英語が氾濫していて、英語学習者の脳を混乱させています。日本では教養のありそうな人がテレビ、ラジオなどで平気で間違い英語を使い、新聞雑誌などでもこれでもかこれでもかと間違い英語を垂れ流しています。街中の看板や広告にも間違い英語が氾濫しています。

ローマ字教育と英語教育の並走

 今日本では英語教育が小学校4年あたりから開始されます。その時期はちょうどローマ字教育が始まる時期です。ローマ字はあくまで日本語です。日本語を外国人にも読めるようにという工夫にすぎません。そのため、外国人にもなじみのアルファベットを使って日本語を英語風に表現します。でも、あくまでもローマ字は日本語です。でも、アルファベットを使っていますので、同時に英語に接する日本の子供たちにはローマ字と英語がごっちゃになってしまいます。

英語の先生の問題

 日本の英語の先生にも問題ありですね。大抵の欧米の国では、その国に留学経験がない人はまず外国語の教師には採用されません。でも、日本では大違いです。留学経験のない先生がほとんどで、大学で英語を研究した人ではなく、英文学を研究したという人も大勢います。しかも、200年ほど前の英文学を研究していたなんてざらです。小学校で英語を教えるのは英語の素人です。だから、お母さんが私なんてと思う必要はありません。ちゃんと段階を踏めば、小学校の先生よりもよほどいい英語の先生になれます。

学習時間の不足<英語を学ぶか、英語で学ぶか>

 日本では、よく中学校で3年、高校で3年、大学で4年、合計で10年も英語の勉強をしたのにさっぱりなんて嘆きをよく聞きます。小学校の英語が4年生から始まると、合計で13年って事になるんですかね。でも、これは大いに眉唾物です。中学の英語の学習時間は、1年で105時間です。日にちに直すと立った4日と9時間です。これで、英語をマスターしようったって土台無理な話です。訓練の時間が全く考慮されていません。座学の水泳とあまり変わりません。畳の上で水泳を練習して、クロールはこうやって浮きを取って、こうやって水をかくんだって教わってこれでおしまいです。英語を習得するには訓練が必要なんですが、この訓練が全くできていません。日本以外の大抵の国では。第二言語として世界共通語としての英語が扱われており、英語で教育が行われています。英語で、数学や理科や、社会などを勉強します。英語を使う時間が日本などとは格段に違います。日本だけはいまだに「英語を」を学んでいます。しかも、ほんの短時間だけ。日本でも「英語で」学ぶ時代が来ないと、英語難民を増やすだけの結果になってしまいます。多分、日本人だけが置き去りにされてしまう時代が来るんでしょうね。その時にはっと気が付いてももはや遅すぎます。その時には日本の経済力も今とは比べ物にならない位に低下しているのではないかと思います。経済力もないし英語力もない日本人はこれからどうやって世界に伍して行ったらいいのでしょうか?

では、どうすべきか

 このような環境下にあるあなたのお子さんをどのように導いていったらいいでしょうか。まず、英語を学ぶか、英語で学ぶかということは、大きな問題ですが、教育行政に携わっているような立場に方でもない限り、これはどうにもなりません。将来的には「英語で学ぶ」ことを考えなくてはなりませんが、皆さんのお子さんはまだ小学校に上がるかどうかの段階ですので、とりあえずは考えないことにしましょう。英語の先生の問題やローマ字教育の問題もあなたにはどうにもなりません。間違い英語の氾濫も、愚痴として言うのはいいかもしれないのですが、政治家でもない限りどうにもなりません。国を挙げて間違い英語をなくそうとしている国もあるようですので、そのようなことを考えている政治家に一票を投じるくらいしか方法がないでしょうが、こんなことを選挙の公約にしてくれる人もいそうにないですね。

 日本語と英語の文法の違いについては違っているからと言ってどうにもなりません。英語の文法を身につけて英語をしゃべり、書く以外にありません。どんどんしゃべり、どんどん書いてください。ただし、これができるのはせいぜい中学校レベルの英文法を学習した後です。日本の学校教育では、英文法の学習が主になってしまっていますが、中学校レベルの文法なんて大したことはありません。中学校レベルはマスターしたけどまるで英語が喋れない。じゃもっと高度の英文法が必要だ。これが、日本人の英語ができない原因だと思います。中学校の英語を学んだら、その習った英文の単語を置き換える練習を徹底的にしましょう。学校で習った英文の品詞を解析して、同じ品詞の単語で置き換えれば、いくらでも英文が出来ます。これではおかしな英語を身につけることにならないかなと心配になるかもしれませんが、そんなことは気にしない方がいいです。もちろん、英語にはコロケーション(collocation)という考えがあります。例えば、「濃いコーヒー」という場合は、dark coffeeとか、deep coffeeとは言わずに、「strong coffee」と言います。これに対して「濃いスープ」は「thick soup」です。強風は「strong wind」で、強い雨は「heavy rain」です。このように語と語の組み合わせは予め決まっていて、これを取り違えるとネイティブにはとっても居心地が悪く感じるようです。でも、あなたやあなたのお子さんや、私はネイティブではありませんので、どんどん間違い英語を使ったらいいと思います。ネイティブがそれを耳にしておかしいなと思えば、指摘してくれるでしょうし、ネイティブの間で生活するようになれば段々と分かってくると思います。最初からそんな間違いを気にして引っ込み思案にならないでください。文法さえしっかりしていれば多少コロケーションがおかしくても通じますので心配ご無用です。ただし、品詞はちゃんとしてくださいね。名詞が使われているところは、名詞で置き換えます。動詞のところは動詞、形容詞のところは形容詞、副詞は副詞で置き換えましょう。でも、これは中学に入ってからです。

 コロケーション辞典(collocation dictionary)などという名前の辞書がロングマンとかオックスフォードから出版されていますが、こういうのを参考にして確認するなどということは、ずっと後のことです。今はまったく気にしないで行きましょう。笑われたら笑ってごまかしましょう。

 さあ、残りは「英単語の難しさ<綴りと発音の関係>」、「英語の音節と日本語の音節の違い」、「しゃべる習慣の違い<パンとごはん>」については、今すぐにできます。今すぐに始めてください。できれば、小学校の英語が始まるまでに身につけましょう。初めはフォニックスです。そして、それを補強するために音節の考えを身につけてください。更に、音節と音節がつながるときの音声変化をマスターしてしまいましょう。これをマスターすると、単語と単語をつなぐときの音声変化もマスターしたことになります。

 英語と日本語の周波数の違いについては、高い周波数のCD音源を聞いて脳を高周波数に慣れさせるという手法もあるようですが、フォニックスの手法で母音、子音を1つ1つマスターすることで脳を高い周波数に慣れさせる以外に方法はないと思います。

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